架空の19世紀末を舞台にしたオーソドックスなRPGです。
キャラクターデザインを天外魔境等で有名な辻野芳輝氏、BGMを大神やBAYONETTAなど沢山のゲーム音楽を生み出してきた近藤嶺氏が担当されており、ほんのりスチームパンク風の世界観に、世界名作劇場やジブリ作品っぽい雰囲気をプラスし、どこか懐かしさを感じる本作、地球そのものが冒険の舞台となっており、実在の大陸や都市、遺跡が登場する為、旅行気分でゲームを進める事が出来ます(^-^)
移動は飛空船での移動がメインとなっており、空から見る地球は圧巻の一言、やり込み要素の一つとして上空から遺跡等を探し当てるのも道中の楽しみです♪
見つけた遺跡は冒険者手帳というプレイ中に発見したものやマップなど、様々な履歴が書き込まれていく手帳に記録されていきますので、非常に探検のし甲斐があります。
アイテムやモンスター、登場人物にダンジョンのマップなど、主人公達が冒険の間に見た物のほぼ全てが手帳に記載されていきますのでやり込み派のプレイヤーには堪らない事でしょう(*^_^*)
システム周りは実にシンプルで分かりやすく、戦闘もスタンダードなコマンド型となっており、エンカウント率も高くもなく低くもなく………、とここまでは良いのですが、フィールドの移動時に発生する飛空船同士の戦闘時のバランスが悪く、中盤以降になりますと場所によって下手なボスよりも強いのでは?と感じる位の雑魚敵も出現したりするのが唯一かつ重要な問題点と言えます。
幸い、モンスター図鑑を埋める目的以外で無理に戦う必要がありませんので、協力な装備が揃うまでは、通常の戦闘であれば必ず逃走出来る効果がある消費アイテムなどを駆使して雑魚戦を回避していけば良いのですが、そのアイテムが店頭で購入出来る様になるまでは万一の全滅に備えてこまめなセーブを忘れない様にしたい所です。
装備が不十分なままでの空の探索は本当に危ないので、レアな飛空船とのエンカウントなどのやり込み要素は強力な装備が揃うクリア後に楽しむと良いかと思います(^o^)
バランスが不安定な対飛空船のバトルとは打って変わって、ダンジョン内での対モンスターの戦闘では、有用なスキルは大体決まっておりますので、キャラクター毎に役割を決めて使えるスキルだけを伸ばしておけばあまり苦戦する箇所はないかと思われます。
肝心のストーリーは王道の勧善懲悪物で、スタートからクリアまで終始その勢いを崩さずお話が進んで行きます。
特にクセも捻りもないのですが、それが却って清々しく、タイトルにあります通り風の様な爽やかさを感じさせてくれますよ。
シナリオの流れで相当なピンチに陥る事もありますが、敵味方共に死亡による退場者が出ない事も大きなポイント、こういった事は最近では珍しい位ですが、クリア後の後味の良さに繋がっており、エンディングのスタッフロールに流れるパーティーメンバーとサブキャラクター達のイラストを拝見して、非常に温かい気持ちになりました(o^_^o)
メインストーリー+各種クエスト・エクストラダンジョン×2をクリアし、冒険者手帳を埋めて50〜60時間となかなかのボリュームを誇る本作、王道のRPGをゆっくりとプレイしたい方にオススメの一本となっております♪♪♪
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ドラゴンクエストシリーズ
G.O.D pure
ガイア幻想紀
☆オマケのキャラクター紹介☆
※ストーリー上のネタバレを含みませんのでプレイ前に読んで頂いても大丈夫です!気になるキャラがいましたら是非ゲーム本編をプレイしてみて下さい♪
◇エディ(エドワード・ブラウン)◇
ロンドンのウエスト・エンドに住む16歳の少年。
父は著名な冒険家のギルバート・ブラウンで、行方不明となった彼を捜す事が中盤までの冒険の目的となります。
裕福な家庭に育ったエディ君ですが、家庭教育が良かったお陰か我が儘さや傲慢さは全くなく、正義感が強く心根の優しい少年で、非常に好感の持てる人物となっております。
戦闘では高い火力を活かして攻撃の要となるエディ君、補助スキルで自身を強化してから強力な攻撃スキルを繰り出す事によって殆どのボスが沈んでいきます。
強化系のスキルを使う事で攻撃が1ターンお休みになってしまうのが辛い所ではありますが…。
習得するスキルに偏りがある為、攻撃に補助に大忙しのエディ君、彼の補助スキルを手持ち無沙汰になりがちなメロディが習得してくれていたなら、最強の戦闘マシンになっていたかもしれません(^^;)
◇パッド◇
ロンドンのイースト・エンドに住む17歳の少年。
おにいさんがゲーム中で一番好きなキャラです♪
スラム街の子供達の兄貴分の様な存在で面倒見は良い模様、厳しい環境で育った為か相反する環境で生きてきたエディ君とは反りが合わなさそうに見えますが一緒に行動していくうちに打ち解けていきます。
Yボタンを押すことで聞けるパーティー会話の内容を見るに、パーティーメンバーの中ではメロディの事をとても気にかけている様に思います(〃▽〃)
ストーリーの終盤では彼の意外な正体が判明し、該当のイベントはパッド好きの方には必見の内容となっております♪
戦闘では銃を使った多彩なスキルで敵の足止めや雑魚散らしに大活躍!
終盤は火力不足気味になりますが、女の子二人はほぼ補助スキル要員になる為、何だかんだで攻撃に駆り出されるのではないかと思われます(^_-)
◇メロディ・ファークライト◇
フランスのメルヴェイユ村に住む16歳の少女。
フードを被った魔法使いらしい服装の住民が多い中、魔女っ娘然とした彼女の出で立ちは村では相当目立っていたのではないでしょうか(^_^;)
村に同世代の友人がいない為か、少し世間知らずで我が儘な所もありますが、それだけ村の大人達に可愛がられて育ったのであろう事が伺えます。
主人公のエディ君を始め控えめな性格のメンバーが多いこちらのパーティーでは、明るい彼女の存在は良いムードメーカーとなる事でしょう(^o^)
戦闘では中盤までは魔法での攻撃、後半からはアイテム係として活躍します。
スキルの配分から、本来回復役であるはずのフィオナが補助に忙しくなりますので、アイテムを使った回復はメロディに任せるという方が多いのではないでしょうか。
敵の素早さを下げたりスキルを封じ込めたり、魔法を反射するバリアを張ったりと彼女にしか使えない有用なスキルも沢山あり、強力な魔法攻撃を使う相手の前ではかなりの頑張りを見せてくれそうです♪
◇フィオナ◇
記憶喪失で正体不明の少女。
とある組織に追われていますが、記憶がない為、何が目的で追われているのか、本人にも分かっていません(~_~;)
オープニングのバベルの塔でエディ君のパパであるギルバート氏に組織の魔の手から助け出され、エディ君達との出会いもバベルの塔だったりと何かとバビロンに縁がある様に見えますが、実際に縁が深いのはまた別の場所なんですよね(物語上の重大なネタバレを含みますのでここでは伏せさせて頂きます)
控えめでおしとやか、やや天然ボケ気味と、多くの男性プレイヤーのツボを押しまくる彼女、メロディと共にパーティーの花として冒険に彩りを添えてくれます♪
中盤〜後半のイベントを見るにエディ君との関係性にも目が離せません!
戦闘では中盤までは回復役、後半やクリア後は回復をパッドとメロディに任せ補助に専念する役回りとなります。
戦闘時の行動順がカギとなる本作、彼女の持つスキルで行動順を早めたり、回数を増やすことによって、攻撃担当のエディ君が1ターンのうちに自己強化からの強力な攻撃スキルを繰り出すといった事も出来る様になり、ボス戦においての必勝パターンを作り出すことが出来ます。