歪められた歴史を辿る地球を舞台にしたアクションRPGです♪
かつて存在したゲームメーカー『クインテット』の作品群『クインテット三部作』のうちの一作として知られております。
ストーリーはやや重く、ショッキングな展開や心に傷を負いかねないイベントもしばしば、色々と考えさせられる場面も多く、物寂しいBGMや主人公達やその他のNPC達の哲学的なセリフ回しがその独特な雰囲気を盛り上げます。
実在の遺跡がゲーム中のダンジョンとして多数登場し、二つ(後に三つ)の姿を使い分け、遺跡の謎を解きながら進んでいきます。
各ダンジョンの内装は実在の遺跡を大胆にアレンジしており、遺跡の歴史や背景が思い浮かぶ様なBGMも相まって雰囲気たっぷり!
史学や世界遺産などがお好きな方には堪らないのではないでしょうか(*^-^)
遺跡の仕掛けは少し考えればすぐ解法が分かるものから、頭をフル回転させながら辺りを調べ尽くさないと解決出来ないものまで様々、プレイヤーのひらめきと発想力で切り抜けていきましょう!
難しい仕掛けの解法が思い付いた時の高揚感は相当なものですので、一周目は攻略情報を遮断してプレイされることをお勧め致します(^人^)
アクションゲームとしてはこの手のジャンルをある程度プレイされている方にとっては難しくない部類に入りますので、ボスを含めた敵の動きのパターンを見極めれば道中で詰まることはほぼないかと思われます♪
システム面についてですが、ダンジョン内の各フロアの敵を全滅させると能力値がアップするという仕様のお陰でレベル上げの作業をシステムの段階で省略出来ており、ストーリーをテンポよく進める事が出来るのが嬉しいですね(^-^)
また、敵を無視して進んでもそのダンジョンのボスを倒せば現時点での最大値まで能力が上がりますので、腕に自信のある方は最低限しかパワーアップしていない状態でボス戦まで進むのも面白いかもしれません。
この成長システムは、ストーリーを進めると以前の街やダンジョンに戻ることが出来ないという仕様にマッチしていると思います♪
冒険の合間のお楽しみとしての収集要素もあり、特定のアイテムを一定数集めると貴重な回復アイテムやパワーアップアイテムと交換することができ、また、コンプリートすることで隠しダンジョン&隠しボスに挑戦出来るという嬉しいご褒美も(^^)
その内容も精神的な意味での前作にあたる『ソウルブレイダー』をプレイされた方へのサービスであり、パワーアップアイテムが揃う30個目までを集めましたら、前作をプレイするまでは無理にコンプリートする必要はない位のものです。
ゲームの進行に溶け込んだ嬉しいやり込み要素となっております(^o^)
やり込み要素を含めても20時間前後、進め方さえ分かっていればクリアまで10時間を切る位の長さですが、キャラクターも世界観も何もかもが良い意味で濃い本作、一風変わったアクションRPGをお探しの方にオススメの一本となっております(*^.^*)
キャラクターの動作も軽く、今プレイしてもストレスフリーで楽しめるこちらの作品、残念ながらVCでの配信がございません為、互換機などでしかプレイ出来ないのが悲しいところ(/_・、)
この様な素晴らしい作品を世に送り出してくれたクインテットがいつか復活する事を夢見て、今回はこの辺りで筆を置かせて頂こうと思います<(_ _)>
☆こちらのタイトルがお好きなあなたにオススメ☆
ゼルダの伝説シリーズ
ソウルブレイダー
天地創造
☆オマケのキャラクター紹介☆
※キャラクターの核心に迫るネタバレは避けておりますが、一度途中まででもプレイされてからお読み頂く方が良いかもしれません♪
◇テム◇
風になびく美しい金髪がトレードマークの本作の主人公、手を触れずに物を動かすことが出来る超能力や変身能力を駆使して遺跡の謎に挑んでいきます。
大海を一か月近く漂流したり仲間との絶望的な別れを経験したりと、まだ若いのに大変な目に遭う頻度の多い彼、旅の道連れがいるにも関わらず恐ろしいモンスターが徘徊する遺跡をたった一人で果敢に攻略していくテム君は相当な胆力の持ち主ではないかと思います。
本編中に登場する不気味なことこの上ないNPC『月の種族』と平気でお喋り出来てしまう位ですから(^_^;)
私なんか目を合わせただけで卒倒してしまいそうです。
◇カレン◇
テムとその家族が住むエドワード国のお姫様。本作のヒロインでもあります。
父である国王に反発して家出し、テムの旅に同行することに。唯一、旅の終わりまでついて来てくれるキャラクターとなります。
お転婆で少し口の悪いところもありますが、過酷な旅に最後まで付き合ってくれる辺り、健気かつ恐ろしく根性のある娘さんだと思います('-'*)
漂流のイベント辺りが彼女にとっての転機だったのかもしれません。
ゲームの後半、テムとの関係に変化が生じ、カレンが更に可愛く見えること間違いなし!
そこからラストまでの流れは必見です(`・ω・´)
◇ペギー◇
本作のヒロイン、カレンのペットであるブタさん。
中盤まで特に活躍する場はないのですが、とある遺跡への突入前にあまりに衝撃的な場面を見せてくれます( ̄□ ̄;)!!
そのイベントはこのゲームをプレイされた方の殆どに大きなトラウマを植え付ける事でしょう……………。
◇月の種族◇
煙の様な幽霊の様な、何だか不気味な姿をした人(?)達。どの方も意味深なセリフを話しますが、どうやら敵ではない模様………。
因みに、同じ『クインテット三部作』にあたる『ソウルブレイダー』にもそっくりさんが登場しますが、そちらでは只の雑魚敵扱いだったりします。
今回めでたくサブキャラクター的なものへの格上げとなった訳ですが、次回作にあたる『天地創造』への出演は叶っておりません。月へと帰ってしまったのかもしれませんね。
姿が姿ですので、オカルト的なものが苦手な方にとってはペギーとの一件より月の種族との邂逅の方がトラウマになってしまうかも(?_?)
◇ブラックパンサー◇
家出したカレンを追うべく、エドワード国王が仕向けた刺客。言動や服装などを見るに、かなり危ない仕事も請け負っている様に思います。
数々の鬱要素を含む本作ですが、後半に訪れる事となるとある遺跡でのブラックパンサー絡みのイベントが、私にとっての一番のトラウマとなっており、何度も何度もオールクリアしておりますが、該当のシーンは今でも目を背けずにはいられません(>_<。)